主神我が救世主イイススハリストスの聖なる顕栄祭(変容祭)
ルカ45端;9:28-36
28 此等の言の後約八日を越えて、彼はペトル、イオアン、イアコフを攜へ、山に登りて祷れり。
29 祷る時其面の容は変り、其衣は皎くして輝けり。
30 視よ、二人の彼と語れるあり、即モイセイ及びイリヤなり、
31 光栄の中に現れて、彼がイエルサリムに成すべき逝世の事を言へり。
32 ペトル及び之と偕に有りし者は倦みて寝ねたり、既に寤めて、イイススの光栄、及び二人の彼と偕に立てるを見たり。
33 其彼を離るる時、ペトル イイススに謂へり、夫子よ、我等此に居るは善し、我等三の廬を建てて、一は爾の為、一はモイセイの為、一はイリヤの為にせん、自ら言ふ所を知らざりき。
34 彼が尚之を言ふ時、雲ありて彼等を蓋へり、雲に入りし時、懼れたり。
35 雲より声ありて云ふ、此は我の至愛の子なり、彼に聴け。
36 声已に発して、イイススの独在るを見たり。彼等黙して、当時には見し事を誰にも告げざりき。
口語
9:28これらのことを話された後、八日ほどたってから、イエスはペテロ、ヨハネ、ヤコブを連れて、祈るために山に登られた。
9:29祈っておられる間に、み顔の様が変り、み衣がまばゆいほどに白く輝いた。
9:30すると見よ、ふたりの人がイエスと語り合っていた。それはモーセとエリヤであったが、
9:31栄光の中に現れて、イエスがエルサレムで遂げようとする最後のことについて話していたのである。
9:32ペテロとその仲間の者たちとは熟睡していたが、目をさますと、イエスの栄光の姿と、共に立っているふたりの人とを見た。
9:33このふたりがイエスを離れ去ろうとしたとき、ペテロは自分が何を言っているのかわからないで、イエスに言った、「先生、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。それで、わたしたちは小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのために、一つはモーセのために、一つはエリヤのために」。
9:34彼がこう言っている間に、雲がわき起って彼らをおおいはじめた。そしてその雲に囲まれたとき、彼らは恐れた。
9:35すると雲の中から声があった、「これはわたしの子、わたしの選んだ者である。これに聞け」。
9:36そして声が止んだとき、イエスがひとりだけになっておられた。弟子たちは沈黙を守って、自分たちが見たことについては、そのころだれにも話さなかった。