主日早課:(6)ルカ114端;24:36-53
36 彼の時、イイスス死より復活し、その門徒の中に立ちて曰へり、爾等に平安。
37 彼等驚き且懼れて、見る所は神゜なりと意へり。
38 イイスス彼等に謂へり、何ぞ懼れ惑ふ、胡為れぞ此の意は爾等の心に起れる。
39 我が手我が足を視よ、是我自なり、我に捫りて視よ、蓋神゜には骨肉なし、其我に有るを見るが如し。
40 此を言ひて、手足を彼等に示せり。
41 彼等喜に因りて、猶未だ信ぜず、且異める時、彼曰へり、此に食ふべき物あるか。
42 彼等は炙りたる魚一片と蜜房とを彼に与へたれば、
43 取りて、彼等の前に食へり。
44 又彼等に謂へり、我猶爾等と偕に在りし時、爾等に語りて、モイセイの律法、諸預言者、及び聖詠に、我を指して録されし事、皆応ふべしと云ひしは、乃是なり。
45 其時彼等の智識を啓きて、聖書を悟らしめたり。
46 又彼等に謂へり、斯く録されたり、而して斯くハリストスは苦を受け、第三日に死より復活すべかりき。
47 且其名に因りて、悔改と諸罪の赦とは、イエルサリムより始めて、万民に伝へらるべきなり。
48 爾等は此等の事の証者なり。
49 視よ、我は我が父の許約せし者を爾等に遣さん、爾等イエルサリムの城に居りて、上より能力を衣するに迄れ。
50 イイスス彼等を外に率ゐて、ワィファニヤに至り、手を挙げて彼等に祝福せり。
51 祝福する時、彼等を離れ、挙げられて、天に升れり。
52 彼等之を拝し、大に喜びて、イエルサリムに帰り、
53 恒に殿に在りて、神を頌美祝讃せり、アミン。
口語
24:36こう話していると、イエスが彼らの中にお立ちになった。〔そして「やすかれ」と言われた。〕
24:37彼らは恐れ驚いて、霊を見ているのだと思った。
24:38そこでイエスが言われた、「なぜおじ惑っているのか。どうして心に疑いを起すのか。
24:39わたしの手や足を見なさい。まさしくわたしなのだ。さわって見なさい。霊には肉や骨はないが、あなたがたが見るとおり、わたしにはあるのだ」。
24:40こう言って、手と足とをお見せになった。
24:41彼らは喜びのあまり、まだ信じられないで不思議に思っていると、イエスが「ここに何か食物があるか」と言われた。
24:42彼らが焼いた魚の一きれをさしあげると、
24:43イエスはそれを取って、みんなの前で食べられた。
24:44それから彼らに対して言われた、「わたしが以前あなたがたと一緒にいた時分に話して聞かせた言葉は、こうであった。すなわち、モーセの律法と預言書と詩篇とに、わたしについて書いてあることは、必ずことごとく成就する」。
24:45そこでイエスは、聖書を悟らせるために彼らの心を開いて
24:46言われた、「こう、しるしてある。キリストは苦しみを受けて、三日目に死人の中からよみがえる。
24:47そして、その名によって罪のゆるしを得させる悔改めが、エルサレムからはじまって、もろもろの国民に宣べ伝えられる。
24:48あなたがたは、これらの事の証人である。
24:49見よ、わたしの父が約束されたものを、あなたがたに贈る。だから、上から力を授けられるまでは、あなたがたは都にとどまっていなさい」。
24:50それから、イエスは彼らをベタニヤの近くまで連れて行き、手をあげて彼らを祝福された。
24:51祝福しておられるうちに、彼らを離れて、天にあげられた。
24:52彼らはイエスを拝し、非常な喜びをもってエルサレムに帰り、
24:53絶えず宮にいて、神をほめたたえていた。