主日早課:(8)イオアン64端;20:11-18
11 彼の時、マリヤは墓の外に立ちて哭けり。哭く時墓に俯して、
12 二の天使が、白衣にしてイイススの屍の置かれし所に、一は首に一は足に坐せるを見る。
13 彼等之に謂ふ、婦よ、何ぞ哭ける。彼曰く、人我が主を取れり、我其何処に彼を置きしを知らず。
14 此を謂ひて、顧みて、イイススの立てるを見る、然れども其イイススなるを知らざりき。
15 イイスス彼に謂ふ、婦よ、何ぞ哭ける、誰を尋ぬるか。婦は園丁なりと意ひて、之に謂ふ、君よ、若し爾彼を移ししならば、何処に置きしを我に告げよ、我彼を取らん。
16 イイスス之に謂ふ、マリヤよ、婦顧みて、彼に謂ふ、ラウワゥニ、訳すれば夫子なり。
17 イイスス之に謂ふ、我に捫る勿れ、蓋我未だ我が父に升らざりき、乃往きて、我が兄弟に告げて曰へ、我は我が父及び爾等の父、我が神及び爾等の神に升ると。
18 マリヤマグダリナ往きて、門徒に己が主を見しこと、及び其彼に之を謂ひしことを告げたり。
口語
20:11しかし、マリヤは墓の外に立って泣いていた。そして泣きながら、身をかがめて墓の中をのぞくと、
20:12白い衣を着たふたりの御使が、イエスの死体のおかれていた場所に、ひとりは頭の方に、ひとりは足の方に、すわっているのを見た。
20:13すると、彼らはマリヤに、「女よ、なぜ泣いているのか」と言った。マリヤは彼らに言った、「だれかが、わたしの主を取り去りました。そして、どこに置いたのか、わからないのです」。
20:14そう言って、うしろをふり向くと、そこにイエスが立っておられるのを見た。しかし、それがイエスであることに気がつかなかった。
20:15イエスは女に言われた、「女よ、なぜ泣いているのか。だれを捜しているのか」。マリヤは、その人が園の番人だと思って言った、「もしあなたが、あのかたを移したのでしたら、どこへ置いたのか、どうぞ、おっしゃって下さい。わたしがそのかたを引き取ります」。
20:16イエスは彼女に「マリヤよ」と言われた。マリヤはふり返って、イエスにむかってヘブル語で「ラボニ」と言った。それは、先生という意味である。
20:17イエスは彼女に言われた、「わたしにさわってはいけない。わたしは、まだ父のみもとに上っていないのだから。ただ、わたしの兄弟たちの所に行って、『わたしは、わたしの父またあなたがたの父であって、わたしの神またあなたがたの神であられるかたのみもとへ上って行く』と、彼らに伝えなさい」。
20:18マグダラのマリヤは弟子たちのところに行って、自分が主に会ったこと、またイエスがこれこれのことを自分に仰せになったことを、報告した。