主日早課:(9)イオアン65端;20:19-31
19 彼の日、即七日の首の日、既に暮れて、門徒の集れる処の門、イウデヤ人を懼るるに因りて閉ぢたるに、イイスス来りて、中に立ちて、彼等に謂ふ、爾等に平安。
20 此を言ひて、彼等に己の手足及び脅を示せり。門徒主を見て喜べり。
21 イイスス復彼等に謂へり、爾等に平安、父が我を遣しし如く、我も亦爾等を遣す。
22 此を言ひて、気を嘘きて、彼等に謂ふ、聖神゜を受けよ。
23 爾等人に其罪を釈さば、則釈さる、人に其罪を留めば、則留めらる。
24 イイススの来りし時、十二の一なるフォマ、称してディディムと云ふ者、彼等と偕に在らざりき。
25 他の門徒彼に謂へり、我等主を見たり。然れども彼は之に謂へり、我若し其手に釘の迹を見ず、我が指を釘の迹に入れず、我が手を其脅に入れずば、信ぜざらん。
26 八日を超えて、門徒復内にあり、フォマも彼等と偕にせり。門閉ぢたるに、イイスス来りて、彼等の中に立ちて曰へり、爾等に平安。
27 次ぎてフォマに謂ふ、爾の指を此に伸べて、我が手を見よ、爾の手を伸べて、我が脅に入れよ、信ぜざる勿れ、乃信ぜよ。
28 フォマ答へて彼に謂へり、我が主よ、我が神よ。
29 イイスス彼に謂ふ、爾は我を見しに縁りて信ぜり、見ずして信ずる者は福なり。
30 イイススは其門徒の前に於て、亦他の多くの奇蹟、此の書に載せざる者を行へり。
31 此を載せたるは、爾等がイイススは神の子、ハリストスなりと信じ、且信じて、其名に因りて生命を得ん為なり。
口語
20:19その日、すなわち、一週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人をおそれて、自分たちのおる所の戸をみなしめていると、イエスがはいってきて、彼らの中に立ち、「安かれ」と言われた。
20:20そう言って、手とわきとを、彼らにお見せになった。弟子たちは主を見て喜んだ。
20:21イエスはまた彼らに言われた、「安かれ。父がわたしをおつかわしになったように、わたしもまたあなたがたをつかわす」。
20:22そう言って、彼らに息を吹きかけて仰せになった、「聖霊を受けよ。
20:23あなたがたがゆるす罪は、だれの罪でもゆるされ、あなたがたがゆるさずにおく罪は、そのまま残るであろう」。
20:24十二弟子のひとりで、デドモと呼ばれているトマスは、イエスがこられたとき、彼らと一緒にいなかった。
20:25ほかの弟子たちが、彼に「わたしたちは主にお目にかかった」と言うと、トマスは彼らに言った、「わたしは、その手に釘あとを見、わたしの指をその釘あとにさし入れ、また、わたしの手をそのわきにさし入れてみなければ、決して信じない」。
20:26八日ののち、イエスの弟子たちはまた家の内におり、トマスも一緒にいた。戸はみな閉ざされていたが、イエスがはいってこられ、中に立って「安かれ」と言われた。
20:27それからトマスに言われた、「あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手をのばしてわたしのわきにさし入れてみなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい」。
20:28トマスはイエスに答えて言った、「わが主よ、わが神よ」。
20:29イエスは彼に言われた、「あなたはわたしを見たので信じたのか。見ないで信ずる者は、さいわいである」。
20:30イエスは、この書に書かれていないしるしを、ほかにも多く、弟子たちの前で行われた。
20:31しかし、これらのことを書いたのは、あなたがたがイエスは神の子キリストであると信じるためであり、また、そう信じて、イエスの名によって命を得るためである。