主神我が救世主イイススハリストスの肉身の割礼祭
ルカ 6端;
2:20-21,40-52
20 牧者は、凡そ彼等に告げられし如く、聞きし事見し事の為に、神を讃栄讃美して返れり。
21 八日満ちて、嬰児に割礼を行ふべき時至りたれば、其名をイイススと名づけたり、即其未だ孕まれざる先に天使の名づけし所なり。
40 子は漸く成長し、精神益強健にして、智慧充ち、神の恩寵は彼に臨めり。
41 其父母歳毎に逾越節筵にイエルサリムに往けり。
42 彼の十二歳になりし時、亦節筵の例に遵ひて、イエルサリムに上りしに、
43 日卒りて返る時、童子イイスス イエルサリムに留れり。イオシフと其母とは之を知らずして、
44 彼は同行者の中に在りと意へり、一日程を行きて、彼を親戚知己の間に尋ねしに、
45 遇はざりき、乃彼を尋ねてイエルサリムに返れり。
46 三日の後彼に殿に遇へるに、彼教師の中に坐して、且聴き、且問へり。
47 彼に聞く者皆其智慧と其応対とを奇とせり。
48 父母彼を見て駭けり、其母彼に謂へり、児よ、何ぞ我等に斯く行ひたる、視よ、爾の父と我と憂ひて爾を尋ねたり。
49 彼曰へり、奚ぞ我を尋ねたる、豈我は我が父に属する所に在るべきを知らずや。
50 然れども彼等は其言ひし言を暁らざりき。
51 イイスス彼等と偕に下りて、ナザレトに来り、彼等に順ひ居りき。彼の母は此等の言を悉く其心に蔵めたり。
52 イイススは智慧と齢と神及び人々の寵愛とに益進めり。
口語
2:20羊飼たちは、見聞きしたことが何もかも自分たちに語られたとおりであったので、神をあがめ、またさんびしながら帰って行った。
2:21八日が過ぎ、割礼をほどこす時となったので、受胎のまえに御使が告げたとおり、幼な子をイエスと名づけた。
2:40幼な子は、ますます成長して強くなり、知恵に満ち、そして神の恵みがその上にあった。
2:41さて、イエスの両親は、過越の祭には毎年エルサレムへ上っていた。 2:42イエスが十二歳になった時も、慣例に従って祭のために上京した。
2:43ところが、祭が終って帰るとき、少年イエスはエルサレムに居残っておられたが、両親はそれに気づかなかった。
2:44そして道連れの中にいることと思いこんで、一日路を行ってしまい、それから、親族や知人の中を捜しはじめたが、
2:45見つからないので、捜しまわりながらエルサレムへ引返した。
2:46そして三日の後に、イエスが宮の中で教師たちのまん中にすわって、彼らの話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた。
2:47聞く人々はみな、イエスの賢さやその答に驚嘆していた。
2:48両親はこれを見て驚き、そして母が彼に言った、「どうしてこんな事をしてくれたのです。ごらんなさい、おとう様もわたしも心配して、あなたを捜していたのです」。
2:49するとイエスは言われた、「どうしてお捜しになったのですか。わたしが自分の父の家にいるはずのことを、ご存じなかったのですか」。
2:50しかし、両親はその語られた言葉を悟ることができなかった。
2:51それからイエスは両親と一緒にナザレに下って行き、彼らにお仕えになった。母はこれらの事をみな心に留めていた。
2:52イエスはますます知恵が加わり、背たけも伸び、そして神と人から愛された。