ルカ30端;7:11-16
11 其後イイスス ナインと名づくる邑に往けるに、其門徒の多人及び衆くの民は彼と偕に行けり。
12 邑の門に近づきし時、彼処に死者の舁き出さるるあり、母の独の子にして、其母は嫠なり、邑の民多く彼と偕にせり。
13 主彼を見て、憫みて、彼に謂へり、哭く勿れ。
14 乃近づきて、ひつぎに触れたれば、舁く者止れり、彼曰へり、少者よ、爾に謂ふ、起きよ。
15 死者起きて坐し、且言へり、イイスス之を其母に与へたり。
16 衆皆懼れて、神を讃栄して曰へり、大なる預言者は我等の中に興れり、神は其民を眷みたり。
口語
7:11そののち、間もなく、ナインという町へおいでになったが、弟子たちや大ぜいの群衆も一緒に行った。
7:12町の門に近づかれると、ちょうど、あるやもめにとってひとりむすこであった者が死んだので、葬りに出すところであった。大ぜいの町の人たちが、その母につきそっていた。
7:13主はこの婦人を見て深い同情を寄せられ、「泣かないでいなさい」と言われた。
7:14そして近寄って棺に手をかけられると、かついでいる者たちが立ち止まったので、「若者よ、さあ、起きなさい」と言われた。
7:15すると、死人が起き上がって物を言い出した。イエスは彼をその母にお渡しになった。
7:16人々はみな恐れをいだき、「大預言者がわたしたちの間に現れた」、また、「神はその民を顧みてくださった」と言って、神をほめたたえた。
7:17イエスについてのこの話は、ユダヤ全土およびその附近のいたる所にひろまった。