税吏及びファリセイの主日
ルカ89端;18:10-14
10 二人祈祷せん為に殿に登れり、一はファリセイ、一は税吏なり。
11 ファリセイ立ちて、己の衷に斯く祷れり、神よ、我爾に感謝す我他人の残酷、不義、姦淫なる如く、或は此の税吏の如くならざるを以てなり。
12 我一七日に、二次斎し、凡そ得る所の十分の一を献ぐと。
13 税吏は遠く立ちて、敢て目を挙げて天を仰がず、乃膺を拊ちて曰へり、神よ、我罪人を憐めと。
14 我爾等に語ぐ、此の人は彼の人よりは義とせられて、家に帰れり。蓋凡そ自ら高くする者は卑くせられ、自ら卑くする者は高くせられん。
口語
18:10「ふたりの人が祈るために宮に上った。そのひとりはパリサイ人であり、もうひとりは取税人であった。
18:11パリサイ人は立って、ひとりでこう祈った、『神よ、わたしはほかの人たちのような貪欲な者、不正な者、姦淫をする者ではなく、また、この取税人のような人間でもないことを感謝します。
18:12わたしは一週に二度断食しており、全収入の十分の一をささげています』。
18:13ところが、取税人は遠く離れて立ち、目を天にむけようともしないで、胸を打ちながら言った、『神様、罪人のわたしをおゆるしください』と。
18:14あなたがたに言っておく。神に義とされて自分の家に帰ったのは、この取税人であって、あのパリサイ人ではなかった。おおよそ、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるであろう」。