光栄にして讃美たる首座の聖使徒ペトルおよびパワェルの祭日

コリンフ後193;11:21-12:9

21 (われ)()ぢて()ふ、(これ)(ため)には(われ)()(よわ)かりき、(しか)れども(ひと)()(なに)をか(あへ)(ほこ)らば、()()()りて()ふ、(われ)(あへ)てするなり。
22 (かれ)()エウレイ(じん)なるか、(われ)(しか)り。イズライリ(じん)なるか、(われ)(しか)り。アウラアムの(すゑ)なるか、(われ)(しか)り。
23
ハリストスの(えき)(しゃ)なるか、(きゃう)して()ふ、(われ)(まさ)れり。(われ)(らう)(ふく)せしこと(やや)(おほ)く、(むち)うたれしこと(くわ)()(ひとや)(つな)がれしこと(さら)(おほ)く、()(ひん)せしこと(しばしば)なりき。
24 (われ)(いつ)(たび)イウデ(じん)より(むち)()けたり、()(じふ)(いつ)(げん)ぜり。
25 ()(たび)(つゑ)にて()たれ、(ひと)(たび)(いし)にて()たれ、()(たび)(ふね)(やぶ)られて、(いち)(にち)(いち)()(われ)深淵(ふかみ)()りき。
26 (しばしば)(たび)()し、(かは)(なん)(たう)(ぞく)(なん)(どう)(ぞく)(なん)()(はう)(じん)(なん)(まち)(うち)(なん)()(うち)(なん)(うみ)(うち)(なん)()兄弟(けいてい)(うち)(なん)()ひ、
27 (らう)し、(つか)れ、(しばしば)()ねず、()ゑ、(かは)き、(しばしば)(きん)(しょく)し、(こご)え、(はだか)なりき。
28 ()(しょ)()(ほか)に、(われ)(まい)(にち)(ひと)(びと)(しふ)(ごう)(ことごと)くの(けう)(くわい)(おもんぱかり)あり。
29 (たれ)(よわ)りて、(われ)(よわ)らざらん、(たれ)(つまづ)きて、(われ)(ねっ)(ちゅう)せざらん。
30 ()(われ)(ほこ)るべくは、(われ)(よわ)きを(ほこ)らん。
31 (かみ)(われ)()(しゅ)イイスス
ハリストスの(ちち)()()(しゅく)(さん)せらるる(もの)は、()がい(いつは)らざるを()る。
32
ダマスクに(おい)て、アレタ(わう)(まち)(さい)(われ)(とら)へんと(ほっ)して、ダマスクの(まち)(まも)れり、(われ)筐を(もっ)(まど)より(かき)(したが)ひ、()(おろ)されて、(かれ)()()れたり。
1 (ほこ)ることは()(ため)(えき)する(ところ)なし、(けだし)(われ)(しゅ)顕現(けんげん)(もく)()とに(およ)ばん。
2 (われ)ハリストスに()一人(いちにん)()る、()(ひと)(じふ)()(ねん)(まへ)に、((にく)(たい)()りてか、()らず、(にく)(たい)(ほか)()りてか、()らず、(かみ)(これ)()、)(だい)(さん)(ぢゅう)(てん)()げられたり。
3 (われ)()(ひと)(おい)て、(その)(にく)(たい)()りてか、(にく)(たい)(ほか)()りてか、()らず、(かみ)(これ)()る、)(らく)(ゑん)()げられて、(みち)(なん)()(ひと)(かた)(あた)はざる(もの)()きしを()る。
5 (われ)()くの(ごと)(ひと)(もっ)(ほこ)らん、(おのれ)(もっ)(ほこ)らず、(あるひ)(われ)(よわ)きを(ほこ)らんのみ。
6 (われ)()(ほこ)らんと(ほっ)せば、()()なる(もの)()らず、(けだし)(まこと)()はん、(しか)れども(われ)(みづか)(いまし)む、(おそ)らくは(ひと)(われ)()(ところ)(あるひ)(われ)()(ところ)()て、(われ)(はか)らん。
7 (もく)()()(だい)なるに()りて()(たか)ぶらざらん(ため)に、(ひとつ)(とげ)()(にく)(たい)(あた)へられたり、(すなはち)サタナの使(つかひ)なり、(われ)()たん()()(たか)ぶらざらん(ため)なり。
8 (われ)()(たび)(しゅ)(これ)(われ)より(はな)さんことを(もと)めたり。
9 (しか)れども(しゅ)(われ)()へり、(われ)(おん)(ちょう)(なんぢ)()れり、(けだし)(われ)(ちから)(よわ)(うち)(おこな)はる。(ゆゑ)(われ)(むしろ)(あま)んじて()(よわ)きを(ほこ)らん、ハリストスの(ちから)(われ)(ない)(やど)らん(ため)なり、

口語

11:21言うのも恥ずかしいことだが、わたしたちは弱すぎたのだ。もしある人があえて誇るなら、わたしは愚か者になって言うが、わたしもあえて誇ろう。

11:22彼らはヘブル人なのか。わたしもそうである。彼らはイスラエル人なのか。わたしもそうである。彼らはアブラハムの子孫なのか。わたしもそうである。

11:23彼らはキリストの僕なのか。わたしは気が狂ったようになって言う、わたしは彼ら以上にそうである。苦労したことはもっと多く、投獄されたことももっと多く、むち打たれたことは、はるかにおびただしく、死に面したこともしばしばあった。

11:24ユダヤ人から四十に一つ足りないむちを受けたことが五度、

11:25ローマ人にむちで打たれたことが三度、石で打たれたことが一度、難船したことが三度、そして、一昼夜、海の上を漂ったこともある。

11:26幾たびも旅をし、川の難、盗賊の難、同国民の難、異邦人の難、都会の難、荒野の難、海上の難、にせ兄弟の難に会い、

11:27労し苦しみ、たびたび眠られぬ夜を過ごし、飢えかわき、しばしば食物がなく、寒さに凍え、裸でいたこともあった。

11:28なおいろいろの事があった外に、日々わたしに迫って来る諸教会の心配ごとがある。

11:29だれかが弱っているのに、わたしも弱らないでおれようか。だれかが罪を犯しているのに、わたしの心が燃えないでおれようか。

11:30もし誇らねばならないのなら、わたしは自分の弱さを誇ろう。

11:31永遠にほむべき、主イエス・キリストの父なる神は、わたしが偽りを言っていないことを、ご存じである。

11:32ダマスコでアレタ王の代官が、わたしを捕えるためにダマスコ人の町を監視したことがあったが、

11:33その時わたしは窓から町の城壁づたいに、かごでつり降ろされて、彼の手からのがれた。

12:1わたしは誇らざるを得ないので、無益ではあろうが、主のまぼろしと啓示とについて語ろう。

12:2わたしはキリストにあるひとりの人を知っている。この人は十四年前に第三の天にまで引き上げられた――それが、からだのままであったか、わたしは知らない。からだを離れてであったか、それも知らない。神がご存じである。

12:3この人が――それが、からだのままであったか、からだを離れてであったか、わたしは知らない。神がご存じである――

12:4パラダイスに引き上げられ、そして口に言い表わせない、人間が語ってはならない言葉を聞いたのを、わたしは知っている。

12:5わたしはこういう人について誇ろう。しかし、わたし自身については、自分の弱さ以外には誇ることをすまい。

12:6もっとも、わたしが誇ろうとすれば、ほんとうの事を言うのだから、愚か者にはならないだろう。しかし、それはさし控えよう。わたしがすぐれた啓示を受けているので、わたしについて見たり聞いたりしている以上に、人に買いかぶられるかも知れないから。

12:7そこで、高慢にならないように、わたしの肉体に一つのとげが与えられた。それは、高慢にならないように、わたしを打つサタンの使なのである。

12:8このことについて、わたしは彼を離れ去らせて下さるようにと、三度も主に祈った。

12:9ところが、主が言われた、「わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる」。それだから、キリストの力がわたしに宿るように、むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう。