至聖なる我が女宰生神女永貞童女マリヤの進殿祭(進堂祭)
エウレイ320端;9:1-7
1 第一の約には奉事の例と地に属する聖所とありき。
2 蓋第一の幕は設けられて、其内に灯台と、案と 、供前の餅とありき、是を聖所と称す。
3 第二の帷の後に至聖所と称する幕ありき。
4 茲には金の香爐と、徧く金を蔽ひたる約匱とあり、其内にマンナを蔵めたる金の壺、アアロンの萌せる杖、及び約の碑あり、
5 其上に贖罪所を覆へる光栄のヘルワィムありき。此等の事は今詳に言ふを庸ゐず。
6 此等の者斯く備はりて、第一の幕には司祭等恒に入りて、奉事を行ひ、
7 第二の幕には独司祭長のみ、一年に一次、血を攜へざるなくして入り、之を己の為及び民の愆の為に献ず。
口語
9:1さて、初めの契約にも、礼拝についてのさまざまな規定と、地上の聖所とがあった。
9:2すなわち、まず幕屋が設けられ、その前の場所には燭台と机と供えのパンとが置かれていた。これが、聖所と呼ばれた。
9:3また第二の幕の後に、別の場所があり、それは至聖所と呼ばれた。
9:4そこには金の香壇と全面金でおおわれた契約の箱とが置かれ、その中にはマナのはいっている金のつぼと、芽を出したアロンのつえと、契約の石板とが入れてあり、
9:5箱の上には栄光に輝くケルビムがあって、贖罪所をおおっていた。これらのことについては、今ここで、いちいち述べることができない。
9:6これらのものが、以上のように整えられた上で、祭司たちは常に幕屋の前の場所にはいって礼拝をするのであるが、
9:7幕屋の奥には大祭司が年に一度だけはいるのであり、しかも自分自身と民とのあやまちのためにささげる血をたずさえないで行くことはない。