至聖なる我が女宰生神女永貞童女マリヤの福音祭
エウレイ306端;2:11-18
11 蓋聖にする者と聖にせらるる者とは、皆一の者より出づ、是の故に彼等を兄弟と称ふるを愧ぢずして、
12 曰く、我爾の名を我が兄弟に伝へ、爾を会中に詠はん。
13 又曰く、我彼を頼まん。又曰く、視よ、我及び神が我に与へし諸子は此に在りと。
14 夫れ諸子は肉と血とに属するが故に、彼も亦親しく之を受けたり、死を以て、死の権を秉る者、即悪魔を空しくし、
15 死を畏るるに因りて生涯奴役に服せし者を釈たん為なり。
16 蓋彼は天使等より受くるに非ず、即アウラアムの裔より受く。
17 故に凡の事に於て兄弟に肖るべかりき、神の前に矜恤、忠信なる司祭長と為りて、民の罪を贖はん為なり。
18 蓋彼親ら試みられて、難を受けしが故に、試みらるる者にも能く助くるを為すなり。
口語
2:11実に、きよめるかたも、きよめられる者たちも、皆ひとりのかたから出ている。それゆえに主は、彼らを兄弟と呼ぶことを恥とされない。
2:12すなわち、「わたしは、御名をわたしの兄弟たちに告げ知らせ、教会の中で、あなたをほめ歌おう」と言い、
2:13また、「わたしは、彼により頼む」、また、「見よ、わたしと、神がわたしに賜わった子らとは」と言われた。
2:14このように、子たちは血と肉とに共にあずかっているので、イエスもまた同様に、それらをそなえておられる。それは、死の力を持つ者、すなわち悪魔を、ご自分の死によって滅ぼし、
2:15死の恐怖のために一生涯、奴隷となっていた者たちを、解き放つためである。
2:16確かに、彼は天使たちを助けることはしないで、アブラハムの子孫を助けられた。
2:17そこで、イエスは、神のみまえにあわれみ深い忠実な大祭司となって、民の罪をあがなうために、あらゆる点において兄弟たちと同じようにならねばならなかった。
2:18主ご自身、試錬を受けて苦しまれたからこそ、試錬の中にある者たちを助けることができるのである。