大斎第3主日
エウレイ311端;4:14-5:6
14 故に我等に、大なる司祭長、諸天を経たる者、イイスス神の子有るに由りて、我等の承認を固く守るべし。
15 蓋我等の司祭長は我等の柔弱を体恤する能はざる者に非ず、乃罪の外一切の事に於て、我等の如く試みられたる者なり。
16 故に我等毅然として、恩寵の宝座に就くべし、矜恤を受け、機に合ふ助として、恩寵を獲ん為なり。
1 蓋凡そ人の中より選ばるる司祭長は、人の為に神に奉事することを任ぜられて、礼物と祭祀とを罪の為に献ずる者にして、
2 無智なる者及び迷ふ者を憐むを能す、蓋自も亦柔弱に纏はる、
3 故に彼は、民の為にするが如く、己の為にも亦罪を贖ふ祭を献ずべし。
4 且人誰も自ら此の尊貴を受くるなし、乃神に召さるる者なり、アアロンの如く然り。
5 是くの如くハリストスも、自ら司祭長の尊栄を以て、己に帰せしに非ず、乃彼に、爾は我の子、我今日爾を生めりと、言ひし者なり、
6 又他章に云へるが如し、爾メルヒセデクの班に循ひて司祭と為り、世々に迄らんと。
口語
4:14さて、わたしたちには、もろもろの天をとおって行かれた大祭司なる神の子イエスがいますのであるから、わたしたちの告白する信仰をかたく守ろうではないか。
4:15この大祭司は、わたしたちの弱さを思いやることのできないようなかたではない。罪は犯されなかったが、すべてのことについて、わたしたちと同じように試錬に会われたのである。
4:16だから、わたしたちは、あわれみを受け、また、恵みにあずかって時機を得た助けを受けるために、はばかることなく恵みの御座に近づこうではないか。
5:1大祭司なるものはすべて、人間の中から選ばれて、罪のために供え物といけにえとをささげるように、人々のために神に仕える役に任じられた者である。
5:2彼は自分自身、弱さを身に負うているので、無知な迷っている人々を、思いやることができると共に、
5:3その弱さのゆえに、民のためだけではなく自分自身のためにも、罪についてささげものをしなければならないのである。
5:4かつ、だれもこの栄誉ある務を自分で得るのではなく、アロンの場合のように、神の召しによって受けるのである。
5:5同様に、キリストもまた、大祭司の栄誉を自分で得たのではなく、
「あなたこそは、わたしの子。きょう、わたしはあなたを生んだ」と言われたかたから、お受けになったのである。
5:6また、ほかの箇所でこう言われている、「あなたこそは、永遠に、メルキゼデクに等しい祭司である」。