大斎第4主日
エウレイ314端;6:13-20
13 夫れ神はアウラアムに許約を賜ふ時、己より大なる者の一も指して誓ふべきなきが故に、己を指して誓ひて
14 云へり、我必祝福して爾を祝福し、益して爾を益さんと。
15 斯くアウラアムは恒忍して、許約せられし所を獲たり。
16 蓋人は己より大なる者を指して誓ふ、且事を確証する誓は彼等の凡の争論を息む、
17 故に神も許約を嗣ぐ者に、己の旨の易らざるを更に明に示さんと欲して、別に誓を立てたり、
18 斯の二の易らざる者に於て神は謊る能はざるが故に、我等斯の二の者を以て確なる慰を得ん為なり、蓋我等は趨りて我が前に在る望を執る者なり。
19 此の望は我等の霊の為に堅くして、動かざる錨の如し、且幔の内に入る、
20 即イイススがメルヒセデクの班に循ひて、世々の司祭長と為りて、我等の為に前駆として入りし所なり。
口語
6:13さて、神がアブラハムに対して約束されたとき、さして誓うのに、ご自分よりも上のものがないので、ご自分をさして誓って、
6:14「わたしは、必ずあなたを祝福し、必ずあなたの子孫をふやす」と言われた。
6:15このようにして、アブラハムは忍耐強く待ったので、約束のものを得たのである。
6:16いったい、人間は自分より上のものをさして誓うのであり、そして、その誓いはすべての反対論を封じる保証となるのである。
6:17そこで、神は、約束のものを受け継ぐ人々に、ご計画の不変であることを、いっそうはっきり示そうと思われ、誓いによって保証されたのである。
6:18それは、偽ることのあり得ない神に立てられた二つの不変の事がらによって、前におかれている望みを捕えようとして世をのがれてきたわたしたちが、力強い励ましを受けるためである。
6:19この望みは、わたしたちにとって、いわば、たましいを安全にし不動にする錨であり、かつ「幕の内」にはいり行かせるものである。
6:20その幕の内に、イエスは、永遠にメルキゼデクに等しい大祭司として、わたしたちのためにさきがけとなって、はいられたのである。