聖五旬祭主日
聖使徒行実3端;2:1-11
1 五旬節の日至りて、使徒皆心を一にして共に在り。
2 忽天より声ありて、迅しき風の度るが如し、彼等が坐せる所の家に満てり。
3 岐れたる舌、火の如き者、彼等に現れて、各人に止れり。
4 彼等皆聖神゜に満てられて、異方の言を言ひ始めたり、神の彼等に言はしめしが如し。
5 時に敬虔なるイウデヤ人、天下の諸国から来りて、イエルサリムに居る者あり。
6 此の声の作りし時、大衆集りて、躁ぎたり、蓋各己の方言を語るを聞けり。
7 皆駭き且奇みて、互に言へり、視よ、此の語る者は皆ガリレヤ人に非ずや。
8 如何にして我等は各我が生れし所の方言を聞くか。
9 我等はバルフィヤ、ミディヤ、エラムの人、メソポタミヤ、イウデヤ及びカッパドキヤ、ポント及びアシヤ、
10 フリギヤ及びパムフィリヤ、エギペト、及びキリネヤに近きリワィヤの地方に居る者、ロマより来りし者、イウデヤ人及び進教者、
11 クリト及びアラワィヤの人たるに、如何にして彼等が我が方言を以て、神の大用を語るを聞くか。
口語
2:1五旬節の日がきて、みんなの者が一緒に集まっていると、
2:2突然、激しい風が吹いてきたような音が天から起ってきて、一同がすわっていた家いっぱいに響きわたった。
2:3また、舌のようなものが、炎のように分れて現れ、ひとりびとりの上にとどまった。
2:4すると、一同は聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、いろいろの他国の言葉で語り出した。
2:5さて、エルサレムには、天下のあらゆる国々から、信仰深いユダヤ人たちがきて住んでいたが、
2:6この物音に大ぜいの人が集まってきて、彼らの生れ故郷の国語で、使徒たちが話しているのを、だれもかれも聞いてあっけに取られた。
2:7そして驚き怪しんで言った、「見よ、いま話しているこの人たちは、皆ガリラヤ人ではないか。
2:8それだのに、わたしたちがそれぞれ、生れ故郷の国語を彼らから聞かされるとは、いったい、どうしたことか。
2:9わたしたちの中には、パルテヤ人、メジヤ人、エラム人もおれば、メソポタミヤ、ユダヤ、カパドキヤ、ポントとアジヤ、
2:10フルギヤとパンフリヤ、エジプトとクレネに近いリビヤ地方などに住む者もいるし、またローマ人で旅にきている者、
2:11ユダヤ人と改宗者、クレテ人とアラビヤ人もいるのだが、あの人々がわたしたちの国語で、神の大きな働きを述べるのを聞くとは、どうしたことか」。